大阪府立大手前高校昭和50年卒同窓会     学年新聞vol_08  
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vol_08_04_05  5日目 「ほんちゃおしーちゃん」と言ってみた  

2004年8月11日(水)曇 〜「自由市場」はやっぱおもしろい〜

 K氏と2人で行動する。紅橋市場という自由市場を目指す。ホテルの前からタクシーにのる。そうそう、北京ではタクシーに乗る際、必ず誰かが助手席に乗る。一人だと、必ず助手席に乗るわけだ。日本とはかなり習慣が違う。ガイドブックを手にした私が助手席に座った。「ほんちゃおしーちゃん」と言って、ガイドブックにある「紅橋市場」の漢字を指で示す。運転手さんは、ニコニコしながら大きく何度もうなずいてくれた。なんだかうれしかった。

紅橋市場でゲットした琥珀、袋はオマケ  紅橋市場は面白い。地下は生鮮・乾物の市場。乾しエビや乾し貝柱に心を奪われたが、いかんせん一袋の量が半端じゃない。泣く泣く諦める。地上1階以上は、衣類から日用雑貨、靴、カバン、骨董品、装飾品とあらゆるものが売られている。特に、アクセサリーの部品を扱う専門店が多い。母が欲しがっていた琥珀(蟻さん入り)のペンダントトップを見つけ、交渉開始。まあ値札の金額の1/2まで頑張ったあと、チェーンまで付けてもらったのでよしとしよう。母への土産も確保した。

ろば料理。いつも残飯見せてスマソ(^^;  お昼は、念願のろば料理。煮込み、リブの焼いたもの、ピータン豆腐、餃子を注文。値段は安いが、ボリュームはすごい。2人だと、餃子一皿だけで満腹になりそうだ。餃子は普通においしい。煮込みが格別。他のお肉に例えられない、とろけるような食感だ。結局食べきれず、煮込みと餃子はTAKE OUT用に包んでもらう。

 ここでお約束の本日の罰ゲーム。店を出てブラブラ歩いていたら、突然10歳くらいの男の子が飛び出してきて、私の右腕を両手でつかみ放さない。そのまま嘘泣きしながら、なにやら大声で叫び続ける。どうやら物乞いらしい。先を歩いていたK氏が戻ってきて、なんとか男の子の手を放してくれた。が、今度はTシャツのすそを掴んでしゃがみこむ。「ぅわっ、Tシャツ破れそう。破れたら弁償してやっ!」と大阪弁で言ってみたが通じる訳も無い。別に急ぐ用も無いので、私も腹をくくる。「ここで少しでもお金を出すことは、アンタのためにならへん。おばちゃんはケチで言うてるんやないで。」とかぶつぶつ言いながら10分ほど膠着状態。
 粘り強い男の子だ。こんな時は中国語で何と言えばいいんだろ…と思い、バッグからガイドブックを取り出そうとした。男の子は叫ぶのをやめた。その期待に満ちた目に、お財布ではなくガイドブックが映った時、彼の身体の力が抜けた。もちろんTシャツも放した。そして何事もなかったように静かに立ち去った。少しかわいそうな気がしたが、伸びたTシャツのすそをつくろいながら、「これでいいのだ」と自分に言い聞かせた。

真ん中の大きなタライが魚の水煮・赤いけど辛くはない  学会から帰ってきたみんなと合流し、夕食に出かける。「沸騰魚郷」という魚の水煮料理が人気の激辛四川のお店。水煮の魚はコイ科のソウ魚で、このお料理は辛くない。川魚だけど癖もなく、身もしっとりしていて、何より出汁がでたスープが抜群においしい。定番の麻婆豆腐も激しく辛いが味わい深い。肉料理も、野菜料理も真っ赤だが、食べてるうちに病みつきになる旨みのある辛さ。もちろんビールもガンガンすすみ、大満足。

 夜9時から、御大将K先生のお部屋で飲み会。メンバーは例の年寄り6人組。お部屋にある湯沸しポットと、蓋つきのお茶碗を利用して、TAKE OUTしたろば餃子を蒸し、四川料理の店でちょろまかしてきたタレ(ペットボトルに入れて、こっそりお持ち帰り)をかけ、みんなで試食。煮込みは冷めても美味しく大好評。餃子はやはり普通においしいとの評価。よかった。

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