7月9日の日曜日、梅雨空の下、普段はあまり出かけることのない上野へと向かいました。金蘭会東京支部の第82回総会が開かれること、そして50歳を迎える私たちの学年が幹事を務めるのだと聞いた時は、東京支部の歴史の重みに感動すると同時に、「ええっ、50!」とギョッとする思いを禁じえませんでした。普段あまり年齢を意識せずに暮らしていますが、そういえば最近、近くのものが見えにくくなってきたし、やけに毎日が早く過ぎていく。気がつけば「今年も後たった数ヶ月・・・」と口走ってる私がいます。いったいいつ頃からかしら、時が過ぎ行くのをこんなに早く感じるようになったのは。
大阪で開催された同窓会にもほとんど出席したことがなく、まして東京支部に関しては今まで無関心で、恥ずかしながら会費も今回初めて支払った始末。多忙な中、1年以上も前から準備に奔走して下さった幹事の皆様のお手伝いが少しでもできたらと、当日は受付を担当させていただきました。
予想通り、高齢のおばあちゃま方は早めに到着されます。年に1回のこの総会をとても楽しみにしていらっしゃるらしく、手をとり合って再会を喜び合う姿はとてもほほえましいものでした。座席表をお渡しするのですが、少し分かりづらい様子。するとすばやく、しかもさりげなくテーブルまで案内してくださったM君。あの柔らかい物腰としぐさはさすが銀行マン?
美しいおばあさまが一人、案内の封筒を手にやって来られました。が、卒業年度と名前を何度確認しても受付名簿に載っていないのです。旧姓ではないのか、卒業年ではなく誕生年ではないのかなどしつこく尋ねても間違ってなさそうだし、案内状も持ってらっしゃるし、う〜ん、おかしい。幹事のTさんに報告しチェックしてもらったところ、なんと高校違いでした。当日会場となった上野精養軒では東京府立第一高等女学校だった白鴎高校の同窓会も開かれていたのです。おまけに案内の封筒まで同色。その後も同じ間違いで何人ものかたが受付にやって来られました。それにしても、皆、おしゃれで素敵なおばあさま方、雰囲気が大阪府立第一高等女学校の卒業生ととても似ていらっしゃいました。
開始時刻が近づいてくると受付も混雑しますが、すっと人並みの途切れることもあるもの。出席者の確認をしていた幹事のE君が、私の前に置いてある名札を見て「きちんと並べようよね」と言って碁盤の目のように並べ始めました。あっ、思い出した。高2の時、古びた机をガタピシさせながら運んでいて壊してしまったこと。その時もやっぱりE君に「君ってガサツな女の子なんだな」と言われたんだっけ。30年たっても性格ってお互いに変わってないのね。。。。
卒業写真を持ってきて見せてくれたT君。とても懐かしかった。古びた校舎、穴のある廊下、藤棚、食堂のマスター、文化祭。忘れていた遠くのことが連想ゲームのように次々と頭に浮かんできました。
卒業以来久しぶりに顔を合わせた同級生たちと大切なひと時を過ごすことができて本当に幸せでした。最後になりましたが、久下さん、素敵なピアノ演奏をどうも有難う。そして、お世話をしてくださった幹事の皆様、本当に有難う。
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