世田谷美術館は何度か訪れたことがありましたが、内井昭蔵展の会場となった世田谷美術館は、これまでとはまったく違った場所のような気がしました。展示室の窓が開かれていて、仕切りの壁面がないので、とても明るくて、開かれた場所に思えました。
たくさんの図面や建築模型が展示されていましたが、最後のコーナーは、英語版の写本の聖書でした。丹念に書き写された聖書の文言と独特の挿絵とともにとても美しく、宗教心のない私にも、作者の敬虔な心が伝わってくるようでした。
建築模型もいくつかありましたが、空間把握力のない私は、図面や写真の二次元だけではなかなかぴんとこないのです。しかし、島崎くんの解説はとてもわかりやすく、内井昭蔵さんの建築の魅力が伝わってきました。
実は、以前、内井事務所の代表作である、明治学院大学の建物の見学会の解説をお願いしたことがあるのですが、とてもよかったです。日本近代音楽館の移転が完成したら、ぜひ、またお願いしたいです。
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