〜山本(田中)マヤさんピアノリサイタル〜
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2006年10月28日、土曜日午後のひととき、淀屋橋駅近くにある大阪倶楽部4階ホールにおいて山本(田中)マヤさんのピアノリサイタルが開催されました。
名建築家安井武雄氏設計による大阪倶楽部は、南欧風様式に東洋風手法を加味した大阪の近代三大名建築の一つで、登録有形文化財の指定を受けています。会員制で通常は会員とその同伴者だけが利用するという建物に入ると、趣のある重厚な味わいの室内からノスタルジックな香りが漂い、自分がセレブになったような錯覚が...コワい。
プログラムに記載されている『J.S.バッハ/フランス組曲第5番ト長調BWV.816』をはじめとして、『ショパン/.....』も『ラヴェル/.....』も作曲者に聞き覚えはあるものの曲名を見ても旋律が浮かばない私ですが、メロディーがウッディなホールに響き始めると、一瞬のうちにマヤワールドに引き込まれてしまいます。ピアノと聴衆席がとても近く、迫力ある演奏がビリビリ心に届きます。私は制御不能の“のだめカンタービレ”状態、α波が出てベータエンドルフィンやらセロトニンやらが脳内を巡っているに違いない。スレンダーな身体を柔らかなドレスで包んだマヤさんからは、音楽に向かう真摯な姿勢と情熱が伝わってきて、心地よい感動に満たされました。盛大な拍手がホール中に響き渡ります。
客席に目を向けると見覚えのある顔がちらほらと。リサイタル終了後はミニ同窓会の様相を呈しました。今しばらく高校生気分のままでいた〜い...と欲張る面々は近くのレストランへなだれ込み、久しぶりに出会った方々と酒席でお話できたこともピアノの音色とともに極上の秋の収穫になりました。主役になるべきマヤさんがその場にいらっしゃらなかったのは残念なことでしたが、マヤさんから「これからもずっと音楽を続けていきたい」というメッセージをいただきました。次回コンサートのお知らせが届くのもそう遠い明日ではないはず!と心待ちにしています。
豊かな秋の日をプレゼントしてくださったマヤさんに感謝。本当にありがとうございました。
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