「昔は牧歌的だった」と思いだすIT営業現場(これをフィールドと呼んでます)も、ようやく余裕がなくなってきましたね。(どんな業界もそうでしょうが)
バブル崩壊のあとのリストラが形を変えて、さらに進展してますし。
だいたいリストラクションというのは本来選択と集中によって、経営資源を最適化するという意味合いだったのに、昨今はほとんど「人員削減」と同義ですもんね。
さてさて、業界生活25年(本当)IT営業の一日の繰言であります。
出社とメール
ほとんど二日酔い(二日酔いが連続しているということは、毎日酔いとなってます)ですが、ここは感心にも、きちんと9時前には出社。フレックス勤務なんだし、「お客様へ直行」としてさぼっていいもんだけどこの辺が古参営業の最後の矜持ですな。
ちなみにフレックスやモバイル勤務というものは、個々の営業には好評ですが、管理者には野放し状態が不安に思えるみたい。なにしているかわかりませんもんね。
メールチェックも、一日あたり100通を越えれば、とても全部は読めない。
仕事の依頼がメールだけですむと思っているやつが多いのはホントに困る。と、自分の怠慢を棚に上げて、メールボックスは未読だらけです。(反省してます)
電 話
最近の電話はPHSで会社の内線電話を兼ねています。ありがたいことに発信番号を通知してくれる人が多くて、都合の悪い電話は無視できます。
しつこく電話をかけてくる人には3回に一回くらい仕方なしに応答するのですが、そうするとたまっていた依頼事項が緊急かつ大量にくるので、着信無視作戦も良し悪しです。
ところで電話は最初にいったようにPHSなので逃げ場がない、どこでも電話が着信します。
恐るべきは地下鉄の駅構内ならともかく動いている車内でもどうかすると着信してしまうこと。(たいがい無視!)
会議とAction Plan、そしてQuota
営業なので、セリング活動(どうやってコンピュータやシステム開発の案件を契約に結びつけるか)の会議が多いのですが、とにかくお客様のIT投資計画や検討状況もわからず、コンペ(競合相手)の動きも不明というような案件でも(自分に都合よく解釈して)とにかくあるべし、というAction Planを作成します。
(ほとんど太平洋戦争末期の大本営状態ですな)
しかし、「思い込み」に基づいてつくっているAction Planのこと、そのとおりに現実が動くことは当然ながらごくまれです。
ところが、さすが技術力でなく営業力で商売している会社のこと、ありとあらゆる手を尽くして現実をプランにむりやり合わせてしまいます。(つまり契約に結び付けてしまうんですね、これが)
とにかくQuota(一般には、ノルマと呼ばれてましたね。営業目標のこと、予算ともよばれるのかな)達成のためには、違法行為でなければなんでもやります、ほんと。
そのためにフィールドの要員全員で体力と神経をすり減らすのですが、まあそれが当然という風潮です。(このあたり、他の業界でも同じなんでしょうかね)
成果主義の導入がはやっているこのごろですが、これはこれで大変ですぜ。
お客様について
誹謗中傷になるかもしれないので、このテーマ割愛。別に出版停止になるもんじゃないけど。
一日の終わり
メール対応、お客様CALL(面談です)、会議、契約の承認のためのプロセス事務なんかに追われ(ときどきさぼっているのは当然)ふと気がつくと夜も更けて、まもなく日付が変わろうとしてます。うーん、人生っていったい…と思うこともなく、ただひたすら睡眠をもとめて家路へ。酒がまっています。
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