卒業以来はじめて足を踏み入れた母校。
立派な近代的な校舎に様変わりはしてたが、
会場の金蘭会館横から見渡せる運動場の趣は昔のまま。
懐かしい風景を眺めながら、しばし感慨に耽る。
ここで一服…といかないところが辛い。(^^;
受付で会費を払うと手渡された寿司折と和菓子。(^^) 会場を見回してみると、
なるほど、このおもてなしがぴったりの *お年頃* の面々。(もちろん筆者を含みます)
頂いたものを大事に携えて、ほとんど埋めつくされた席の中に、
なんとか空席を見つけて座る。
聞けば昭和4年卒の大先輩も参加されてるらしい。
難しそうな演題にもかかわらず、
多くの先輩方が、熱気を帯びて開演を待ってらっしゃる様子に、
『アッパレ!』という言葉が頭をよぎった。
100名の参加者だと聞いたが、辰巳氏が一声を発すると、
ざわめきはピタリと止んだ。
すんごい迫力。(^^;
さすが解剖学者である。『情報』という漠然とした題材を、
細かく切り分け、 消化しやすい、見えやすいお話として語って下さる。
人体(多細胞生物)と細胞の関係を、
インターネットとパーソナル・コンピュータに対比させての説明は
非常に判りやすくて面白かった。
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〜 人類の発達の歴史は、脳の発達の歴史である 〜
これ以上脳は大きくなれない
↓
コンピュータを外部記憶装置・外部演算装置として活用
↓
全世界の人類の脳を結合するためにインターネットを活用
↓
全世界がひとつの巨大な頭脳形成
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という下りは圧巻だった。
高校時代のエピソードや『関西人』ネタも織り込み、
巧みな話術で会場を爆笑の渦に巻き込むこと数え切れず。
( そこの君っ!…て、林崎氏と仲野氏ですが…(^^)、
講演の中でネタになり、しっかりウケておりましたよん。)
思いがけず、30分延長という異例の事態となったが、
辰巳氏の口からは、機関銃のように次々と言葉が飛び出す。
まだまだ未成熟であるインターネットという環境での、
情報の取り扱い方の注意点や危険性、
また、情報を受け取るばかりでなく、発信者となることの重要性
といったことを、最後まで、熱く語って下さった。
講演の中に何度か出てきた、インターネットを活用して、『ハッピーになる』という言葉。
インターネット黎明期から、その発展に貢献し、
今はまだ、数々の問題と取り組みながらも、
未来のインターネットに大いなる夢を繋いでいる…
そんな辰巳氏の目には、未来の『みんながハッピーである』姿が、
本当に見えているのかもしれない。
夢や希望の実現に向け、実に楽しそうに取り組む辰巳氏の姿に感動、
本当に素晴らしい講演だった。
終了後、辰巳氏の同級生ということで、数人の先輩方から、
入れ替わり、立ち代りお声をかけて頂き、辰巳氏への絶賛を、
私ごときが代わりに頂いてしまった。(^^;
自分のことではないけど、心底誇らしく嬉しく思った。
リポーター 編集部・ちぃまま
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